『○○さん、わかりますか?電話ですよー』遠くから声が聞こえているような感覚の中トントンと肩を叩かれて目が覚めると『奥さんに声をきかせてあげてください』とまだ意識もはっきりしないまま電話をしました。『もしもし・・・』電話の向こうでは涙声の嫁さんが『大丈夫?良かった』と声をかけてくれました。このときやっと自分の状況を思い出しました。首が少しだけ動かせるだけで動けないように拘束されていました。あとから聞くと無意識に暴れたりすることがあったりするとのことで拘束されていたようです。冷静になって見てみると腕には点滴、胸、お腹まわりからはたくさんの管が出ていました。少し身体を動かすと感じたことのない激痛。集中治療室の中でした。
『大丈夫?』嫁さんの声が聞こえました。『大丈夫だよ』と答えましたが、痛みはかなりありました。短い会話でしたが安心できました。生きているそう実感できたことが何よりもうれしかったです。のどの渇きを感じ看護師さんにそのことを伝えると氷を持ってきてくれました。美味しかった。
手術はおよそ10時間かかったそうです。待たせていた家族にはたくさん心配をかけました。集中治療室には2日ほどいました。
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